Untitled.短文保管庫。
最近は殆どがこっちの更新です。

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チョコレートの箱を開けよ! Ex.02
 
「……え、マジで?」
「……うん、マジで」
まさか、こんなところでジェネレーションギャップを感じるとは思わなかった。



映画センパイとコノエちゃん


何やかんやとありまして、コノエちゃんとめでたくお付き合いさせていただくことになってから、早数ヶ月。丁度一回りの歳の差がある俺と彼女だけれど、映画の趣味もそこそこ合ってたし、そもそも映画館での職場恋愛だからお互い映画好きなのは付き合う前から知ってたし。それは俺から見ると職場の後輩、彼女から見れば職場の先輩という共通の同僚の此処数ヶ月の行動を話のネタに飲んでた時に発覚した。10年振りに新作が公開されるSF映画に熱を上げている後輩であるキューの事を話しながら、「俺も前回の3部作の頃はバイト代つぎ込んだなー」なんて話していたら、彼女から「実は一本も見たことないんですよねぇ」という衝撃の告白。俺は思わず固まってしまった。映画好きな彼女の事だから、一度は見たことあると思ってた。話題に上ってるSF映画とサントラ作曲者が同じ宇宙人モノ好きだって言ってたじゃないか。俺の頭の中では有名なテーマソングと共に月をバックにして乗っている自転車のカゴに宇宙人を突っ込み空を飛ぶ少年のシルエットが浮かぶ。そういやサントラで映画見るタイプじゃなかったな、と思い返し考えても同じ監督の冒険活劇映画好きって言ってたじゃん!と思わず突っ込む。その映画の主役、君の見てないSF映画で炭素冷凍されてるから!しかもその冷凍されてる姿が製氷皿になって売ってますから!思わず、そう突っ込みかけて押し黙る。その製氷皿だけには飽きたらず、敵の宇宙要塞型の氷が出来る製氷皿も買ってしまっているのでこれがバレたらキューを笑えなくなる。
そして、冒頭に戻るのだ。

「折角今年久々に映画公開されるんだし、見ようって気はゴザイマセンカ……」
「それは勿論なんですけどねー、あれって見る順番で色々言われて何となく見れなくって」
前のブームに乗れたら良かったんですけどねー最後の1本公開されたとき私まだ小学生だったんですよーとの申告に俺の心はギシギシと音を立てる。一回りの歳の差ってこんなだっけ。ギシギシと音を立てて軋む俺の心は兎も角、折角なんだから彼女にも公開前までに映画を然るべき順番で見てもらって、新作公開の暁には一緒に見に行きたい位の願望はある。だって付き合ってるんだし。
「じゃぁ、公開前までに見る?ウチに6作全部あるし」
レンタルショップのDVDは軒並み貸し出し中なのは知っていたから、そう申し出る。貸すよ、という申し出だったのだけれど、彼女は笑顔で斜め上の事を言い出してくれた。
「じゃ、今度休み合わせて先輩の家で鑑賞会しましょうよ!仕事終わってからオールで見れば全部制覇できますかね?」
思わず口に含んでた芋ロックを吹き出す所だったのを、必死の理性で喉に流し、気持ちを落ち着ける為にも煙草に火をつける。そうしていれば、コノエちゃんは補足するように言葉を付け足す。
「だって、キューちゃん先輩が映画先輩のトコのテレビ大きいって言ってたし、SF見るなら迫力ある方が良いじゃないですか!」
確かに、奮発してホームシアターには及ばないものの、ちょっと良いテレビを買った。ついでに言えば家に揃ってるのは数年前に売り出された頃買ったブルーレイボックスで映像も良くなっている……筈。そう言うことなら、と承諾してコノエちゃんの休みの予定と俺の予定をすりあわせるのだ。

……とりあえず、家に置いてある映画のグッズは見えないところに隠しておこう、と。意外とコレクター気質である俺は心の中だけで今度の休みの掃除計画を立てるのだった。


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スターウォーズイヤーに沸き立つうちの子編第一弾。


 
| 08:24 | チョコレートの箱を開けよ! | comments(0) | - | posted by 狭山 |
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