Untitled.短文保管庫。
最近は殆どがこっちの更新です。

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未知との遭遇
  
「……うひろくん、何やってんの?」
夕方に実家に戻った私を迎え入れたのは、玄関前で見知らぬショタに押し倒されている従兄だった。
「突っ立ってないで助けてくれ!」
いつもローテンションな従兄が珍しく喚く。靴を脱いで玄関に上がり、ショタの後ろに回りショタを持ち上げれば、助かった。と這いずるように従兄も身を起こす。私に持ち上げられたショタはと言えば、「やーめーろー!」とわめき散らしながら、じたばたと手足を暴れさせて脱出を計ろうとするがそうはさせない。持ち上げたまま「で、君ダレ?」と問えばじたばたしながら「ささのまさき!よんさい!!」とさらに喚く。そう言えば当分会ってなかった従兄兄弟も家に来るんだったな。と思いながら「え、まさか」と声を出す。
「そのまさかだ」
「うっそ、ハジメくん結婚してたんだ!?えっ、ヒモ?ヒモ??」
思わずテンションを上げ、従兄にそう問えば「そっちじゃない」との突っ込み。
「あー、じゃあマモルくんか……ハジメくんもついに夢やぶれて山河ありかと思ったのに」
「ハジメは相変わらずみたいだぜ?さっきまでアイツらと盛り上がってたけど」
「あ、もう二人とも来てるんだ?」
「ウミを除けば一番最後がお前だよ、今日も仕事か?」
「仕事は昨日までー髪切ったりいろいろしてたらこの時間よ」
今回は5連勤ストップとか奇跡すぎるんだけど、なんて笑えば、従兄は「ソレが普通だろ」と突っ込む。
「20連勤オーバーが一般的になるとどうしてもね」
「何でお前そんなに働いてんの。っていうか、ソレそろそろ放さないと更に暴れんぞ」
ソレ、と示された私が持ち上げるマサキ少年は未だじたばたと暴れる。そーね、なんて言いながら居間に顔を出してマサキ少年をリリースすればマサキ少年はソファに座る人影へとダイブする。
「お久しぶりーっていうか、何でこんなことになってるの」
ソファに並ぶ従兄兄弟にそう突っ込めば「言いそびれて?」と爽やかに笑うマモルくんとマサキ少年にダイブされ、「グェッ」という声と共にソファに沈むハジメくん。
くん付けで呼んでいるが、私自身の弟以外は全員年上なのだが、私は小さい頃からの癖で今でもくん付けで呼んでいる。
「言いそびれてって、結婚式とかは?」
爽やかに笑うマモルくんにそう問えば「ああ、やってないんだよ、籍だけ入れた」
親父もおじさんたちに連絡するの忘れてたみたいでそのままズルズル。と悪びれずに言うマモルくんは相変わらずだ。
「そう言えばハジメくんも相変わらずなんだって?」
うひろくんに対して以上にやんちゃぶりを発揮するマサキ少年に揺さぶられているハジメくんの代わりにうひろくんが「ササノハジメで検索すると動画でてくるらしいぞ?」と私の隣でニヤリと笑う。その笑みを受けて、私も口角を思わず上げながら、尻ポケットに突っ込んだままの携帯を取り出し、検索を掛ける。
「あ、出てきた」
えっ、マジで?聞かせて聞かせてと隣で私の携帯画面をのぞき込むうひろくんに急かされ、再生ボタンを押せば、鳴り始めるギターのイントロ。
「オーディオに繋げれるか?」
そう問いかけたうひろくんに、マサキ少年に沈められて沈黙を守っていたハジメくんは遂に「りっちゃんも宇宙さんも勘弁して!!」と声を上げるのだった。


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マサキ少年の目下の標的は宇宙さんと肇さん。




 
| 08:23 | 飲んで喚いて呑まれて飲んで。 | comments(0) | - | posted by 狭山 |
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